コミュニケーションの主体は?
筆者による結論
「コミュニケーションの主体は、受け手である。送り手ではない。
電子メールは、コミュニケーションツールではない。」
これはピーター・ドラッカーの言葉の一部改編である。
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ピーター・ドラッカーの言葉
すでに起こった未来―変化を読む眼
コミュニケーションをするのは受け手である。
コミュニケーションとは知覚である。
「無人の森で木が倒れたとき、音は存在するや」
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アメリカで進む新しいコミュニケーションスタイル
コミュニケーションにおいて大切なのは、「話し手側の真実」ではなく「聞き手側の真実」
出典:
http://nyliberty.exblog.jp/16541499/ 「ニューヨークの遊び方」から要約
考察
受け手が知覚することによって、初めてコミュニケーションは成立する。
送り手が行うのは、情報発信である。発信された情報は、相手が必ず受け取るとは限らない。受け取らない場合、コミュニケーションとは呼ばない。
よって、送り手が必ず読むかどうか保証のない電子メールの送信は、単なる送信であって、それ以上のものではない。ましてや、コミュニケーションではない。
コミュニケーションの種類と特長
| 会話 | 電話 | 手紙 | 電子メール | ラジオ | テレビ会議 |
臨席性 | 高 | 中下 | 低 | 低 | 低 | 中上 |
高速性 | 高 | 高 | 低 | 高 | 高 | 高 |
即応性 | 高 | 高 | 低 | 高 | 低 | 高 |
喚起性 | 高 | 高 | 中 | 中上 | 低 | 高 |
記録性 | 低 | 高 | 高 | 高 | 高 | 高 |
伝達範囲 | 低 | 高 | 高 | 高 | 高 | 高 |
出典:
あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法 (中公新書)
編集履歴
・2011.12.24 「アメリカで進む新しいコミュニケーションスタイル」を追記
・2011.04.25 コミュニケーションの種類
・2010.01.01 初稿 コミュニケーションの主体