「取引コストの定理」にあるとおり、国家も組織も個人も生産性を向上し、内部取引コストを低減、つまり生産性向上が必要がある。生産性には、農業生産性・工業生産性・知識生産性などがある。
知識生産性の定義
知識アウトプット÷知識インプット
インプットに対するアウトプットの割合である。知識生産性を向上させるには、知識の再利用性を高めることである。そのためには「知識整理術」が有用である。
知識生産性向上ステップ
個人レベル
・レベル1:戦略・計画なし・場当たり的 成果<能力
・レベル2:知識を蓄積している。 成果<能力
・レベル3:知識を再利用している。 成果=能力
・レベル4:生産性を測定し継続向上させている。 成果>能力
・レベル5:知識の再利用が極大化している。 成果>>能力
組織レベル
・レベル1:知識が共有されていない。1+1<2
・レベル2:知識を蓄積・共有されている。 1+1<2
・レベル3:共有された知識を再利用している。 1+1=2
・レベル4:生産性を測定し継続向上させている。 1+1>2
・レベル5:知識の再利用が極大化している。 1+1>>2
国家レベル
日本の未来は、知識労働者の知識生産性向上が不可欠である。決して、格差社会論で言われているような格差是正ではない。
参考:格差社会、グローバル化
知識生産性向上のアンチパターン
個人レベル
・時間の浪費・空費
組織レベル
・組織の蛸壺化
・NIH症候群(Not Invented Here症候群)
ピーター・ドラッカーによる説明
今や唯一の意味のある競争力要因は、知識労働の生産性である。
出典:プロフェッショナルの条件(20代のうちに読んでいただきたい書)