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筆者による結論
日本人は、欧米人のような「自我」はない。発言する・意見を述べるのに、一人称である必要がない。ソーシャルメディアにおける匿名発言(無人称発言)の割合が多い。
言語における差異
欧米語
英語を初めとする欧米語では、必ず主語を必要とする。意見を述べる際、誰の意見かは必ず明示的である。
日本語
主語がなくても文章が成り立つ。たとえ意見表明であってさえもである。必ずしも誰の意見かが明示的ではない。
中国系の話す英語
中国語は、日本語と同様、必ずしも主語を必要としない。中国系
の人が話す英語による会話表現は、主語が欠落する場合がある。
インターネットにおける匿名性
欧米語圏のソーシャルメディア
TwitterもFacebookも、Tweetするのも、Wallに書き込むのも、主語は私である。そもそも匿名発言ができない。
日本のソーシャルメディア
2chのように、主語を明示する必要もなく、発言が匿名でできる。日本人の性向にマッチするため、2chは大いに流行る。
参考:ソーシャルメディアにおける人称
長所と短所
長所
・阿吽の呼吸。暗黙の了解。言わなくても分かる。
・言葉に出さずとも全員で共有(暗黙知)
・相手を思いやる文化、おもてなし文化
短所
・誰もが問題を理解していながら言い出せない。責任者不在。
例:太平洋戦争後半では、このまま突き進めばアメリカに負けることは自明であったのに、天皇が裁断しなければ、誰も止めることができなかった。
・欧米的自我が足りないため、欧米的民主主義が適しているのか疑問に感じる。
・適切な自己主張ができないのは、グローバル化時代には不利に働く時がある。
識者のコメント
日本人の自我は、欧米人とは異なり、常に他者との相互関係の中に存在し、他者を離れた個として確立していない。
出典:河合隼雄(日本のユング心理学者第一人者)
You と Me を区別しない日本的人間関係
あとで書く
出典:小笠原 泰
あとで書く
出典:三澤一文
編集履歴
・2012.08.26 「長所と短所」追記
・2010.01.16 「言語における差異」、「インターネットにおける匿名性」
・2010.01.02 初稿 「識者のコメント」