篤姫
実在の人物
本名:源篤子(島津篤子)1836年ー1883年。江戸幕府第13代将軍徳川家定御台所。1858年家定の死により落飾、天璋院となる。
大河ドラマ
2008年のNHK大河ドラマ、宮崎あおい主演。子役から養子縁組、輿入れ、そして家定の死から大政奉還へと、篤姫の成長が描かれるわけだが、宮崎あおいの演技力は特筆に値する。趣味は史書(歴史)という、女性にあるまじき趣味を持つ。
本大河ドラマの重要なメッセージは三つあったと理解している。
女の道は一本道
・篤姫の乳母、菊本の言葉であり菊本の遺言となる。引き返すは恥、前へ前へと進みなさいという戒めである。
・島津斉彬による「自分の道を行くように」という言葉により、江戸城無血会場を決意する。もちろん歴史的検証のないフィクションであるが。
片方をきいて沙汰するな
これはたしか母・お幸の方の言葉。両方の言い分をききなさいということ。
役割
最重要テーマである。4人の言葉である。
・お幸・・農民と武士の役割の違いを子供の篤姫に説明する。
・調所広郷(薩摩藩家老)・・今で言えば収賄(または脱税)担当秘書官。鎖国中の江戸時代において禁止されていた密貿易を行っていた。
・井伊直弼・・一般的には安政の大獄の実行者として嫌われ者である。それを江戸幕府を立て直すための自身の役割だと言い切った。天晴れ。