思想形成への影響
社会の思想形成への影響
10代後半から20代前半までの間(高校生・大学生から社会人3年目ぐらいまで)に起きた事件・社会問題・社会的出来事が、人間の思想形成に影響を与える。
大学
・大学入学により行動範囲・交友範囲が急速に広がる。大学の文化・雰囲気、交友範囲から思想形成の影響を受ける。
・就職活動時、売り手市場なのか、就職氷河期なのかで、その後の人生観に影響を与える。
社会人
・社会人になって初めて働いた会社の文化・雰囲気が思想形成に影響を与える。会社の文化・雰囲気は、残念ながら入ってみないことには分からない。
あわせて「ジェネレーション」を参照のこと。
歴史的事象とその後に活躍した人物
歴史的事象をベースに、各時代に活躍した人物のその時の満年齢を示す。
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1853年 黒船来航
・28歳 岩倉具視
・26歳 西郷隆盛、山内容堂
・25歳 松平春嶽
・24歳 武市半平太
・23歳 大久保利通、吉田松陰
・22歳 孝明天皇
・20歳 木戸孝允
・19歳 橋本佐内、近藤勇
・18歳 坂本龍馬、岩崎弥太郎、福澤諭吉、小松帯刀、篤姫
・16歳 徳川慶喜、三条実美
・15歳 トーマス・グラバー
・14歳 高杉晋作
倒幕・明治維新へ
大政奉還時はそれぞれ+14歳。おおよそ30-40歳。
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1945年 第二次世界大戦終結
・24歳 盛田昭夫
要推敲。
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1974年 Altair 8800、パソコンの登場
・24歳 スティーブ・ウォズニアック
・20歳 古川享
・19歳 ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、エリック・シュミット、成毛眞
・18歳 西和彦
・17歳 孫正義
マイクロソフト、アップル、ソフトバンクへ
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1995年 Windows95発売、インターネット時代の幕開け
・23歳 堀江貴文、エヴァン・ウィリアムズ
・22歳 セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、藤田晋
・20歳 近藤淳也、笠原健治
・18歳 田中良和
インターネット企業へ
この時の若者たちがインターネット企業を作っていった。それはインターネット・ソーシャルメディアの文化を作ることに他ならない。
・Google、Twitter、ライブドア、サイバーエージェント、はてな、MIXI、GREE
・ちなみに、Facebookのマーク・ザッカーバーグはまだ11歳。
ソーシャルメディアを活用できる企業・できない企業
「ソーシャルメディアの抵抗勢力 」を参照
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1997-1998年 企業倒産、終身雇用崩壊
倒産しないとされていた企業が倒産し始め、終身雇用が崩壊した。1998年は自殺者が急増した。大学生にとっては、企業が狭き門となった。この時代以降、就職できずにフリーター・ニートとなる若者が急増した。一方、インターネット企業の創業期・黎明期でもあった。若者の選択肢が、「大企業への就職」のみならず、「起業」または「フリーター」も選択肢となった。
要推敲。
自分にとって
・17歳(1986年)常温超伝導発見
・18歳(1987年)超新星爆発・ニュートリノ発見(後に小柴教授ノーベル賞受賞)
・19歳(1988年)ソウル・オリンピック
・20歳(1989年)天安門事件、ベルリンの壁崩壊、日経平均が38000円代でバブル最頂点
・22歳(1991年)ソビエト連邦崩壊、湾岸戦争
・23歳(1992年)日経平均14000円代まで下落しバブル崩壊が決定的に、以降経済停滞が常態化
・26歳(1995年)パソコン通信のNIFTY-Serve(今日のソーシャルメディア)を使い始める。
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自分の思想に与えた影響
物理学への興味(1986年~1987年)
・大学の進路を物理学に決める(1988年理学部入学、1989年物理学専攻決定)
バブル経済(1987年~1991年)
東西冷戦終結(1989年~1991年)
・この二つの事象は同時に起こった。
・日本はバブルの頂点であり、経済的に世界に勝利した。大学生の間では、ODAや国際貢献が話題だった。
・高校生まで、世界は自由主義陣営と社会主義陣営に分かれていると思っていた。その世界観が崩壊し、世界平和の到来を実感した。
・社会人デビューとともにバブルが崩壊した。社会人になってから今日に至るまで、1980年代までのような経済成長の経験がない。経済成長を経験している上の世代とは思想が決定的に断絶していると感じる。
ソーシャルメディアとの出会い(1995年)
改訂履歴
・2010.09.23 「ジェネレーション」へのリンク
・2010.09.04 マイナー修正
・2010.08.28 「思想形成への影響」へ改名、大幅内容変更
・2010.02.06 初稿 「思想」から分離、「エポックメイキング」と命名