暗黒時代といわれた
1990年代の阪神タイガースを支えたベテラン中継ぎ投手陣。
金太郎飴のように連日同じ顔ぶれが登板、
毎日のようにちぎっては投げ、ちぎっては投げする姿を揶揄し、
2chでかなりひそやかに話題となった。
95年から01年まで最下位5度、5位1回という中で
主だった投手がアラウンド35
03年のペナント優勝時にチームに残った選手はいない
奇しくも失われた10年という時代背景にもはまり、
他球団からの移籍選手、今では珍しいサイドスロー投手が多く、
働いても働いても恵まれない彼らへ温かい声援を送る中年層が多かった。
メンバー
伊藤敦規(課長)
オリックス~横浜~阪神
96年テスト入団(当時34歳)
ロサンゼルスオリンピック金メダリストの鉄腕サブマリン
97年 60試合 8勝5敗8S 防2.67
98年 50試合 2勝3敗0S 防2.87
99年 59試合 6勝1敗0S 防3.21
00年 71試合 3勝1敗0S 防1.86(セ・リーグ最多登板)
01年 52試合 6勝2敗0S 防1.79
02年 20試合 0勝0敗0S 防5.12→引退
現在は阪神タイガース・トレーニングコーチ
遠山奬志(係長)
阪神~ロッテ~阪神
97年テスト入団(当時30歳)
投手を捨てた男が復活、対松井13-0に抑えた左キラー
98年 11試合 0勝0敗0S 防7.59
99年 63試合 2勝1敗1S 防2.09
00年 54試合 2勝0敗3S 防2.55
01年 52試合 0勝1敗1S 防4.88
02年 23試合 0勝1敗0S 防9.49→引退
現在は阪神タイガース・育成コーチ
葛西 稔(先生)
阪神
生え抜きのサブマリン投手は大魔神・佐々木と高校時代の同級生。
いまや伝説となった遠山→葛西→遠山のスーパーリレーが語り草。
96年 63試合 1勝1敗1S 防3.31(セ・リーグ最多登板)
97年 44試合 6勝3敗10S 防1.51
98年 51試合 1勝3敗0S 防3.81
99年 19試合 2勝1敗0S 防6.20
00年 43試合 7勝6敗17S 防2.45
01年 32試合 1勝2敗1S 防3.86
02年 コーチ兼任→専任へ(引退)
現在は阪神タイガース・編成部スカウト
弓長起浩(鳴尾浜出張所・所長)
阪神
スクリューボールが武器の左ワンポイント
リリーフ登板のみで400試合登板は当時、歴代2位の記録
92年 51試合 4勝1敗4S 防1.35
93年 54試合 5勝3敗0S 防3.97
94年 54試合 1勝1敗3S 防4.39
95年 33試合 1勝1敗0S 防3.45
96年 23試合 0勝0敗0S 防2.28
97年 59試合 4勝0敗0S 防4.37
98年 57試合 1勝3敗0S 防1.69
01年 44試合 1勝3敗0S 防4.26
02年 9試合登板をもって戦力外通告→引退
現在は鳥取県にてスポートトレーナーに
西川慎一(料理長)
近鉄→阪神
00年途中、近鉄よりトレードで移籍
速球派のサウスポー
00年 56試合 3勝1敗0S 防2.68
01年 28試合 0勝1敗0S 防7.78
03年 自由契約→テストで広島へ移籍
田村 勤(たむじぃ)
阪神
完璧な仕事ぶりから「田村伝説」とも言われた
必殺仕事人サウスポーサブマリン。後年は肘の故障に悩まされる。
91年 50試合 3勝3敗4S 防3.77
92年 24試合 5勝1敗14S 防1.10
93年 30試合 1勝1敗22S 防2.50
94年 11試合 2勝3敗4S 防3.77
96年 40試合 1勝0敗0S 防1.16
97年 50試合 0勝2敗9S 防2.86
99年 40試合 1勝1敗1S 防4.86
00年 自由契約→オリックスへ移籍
現在は兵庫県西宮市で接骨院を開業
動画
課長の想い出/さらば、阪神タイガース中継ぎ労働課
http://www.youtube.com/watch?v=muUdYzPjTWE