教育の問題点
<現状の教育の問題点>
1.一度外れた道には戻りづらい
2.雇用の形態が変わって、非正規が増えた
3.経済的格差が広がってきている
4.親が将来をどこまで見通しているか、その環境要因が大きい
→目的もなく、大学に行く子どもが増えてきている
<中退してしまう理由>
「精神疾患」「発達障害」×「目的意識なし」→ゼロリセットの道へ
<私立と公立の関係性>
◆昔は公立が強かった ex)日比谷高校、北野天王寺高校など
公立は財力との相関が弱いため、頑張ればよかった。
※資源がない貧しい国だから、勉強を頑張るしかない。
親からも先生からも言われ続けた。
◆学校群制度が原因で公立は均質化、私立が強くなった
<高卒・不良の就職受入口>
◆昔:商店街、床屋があった
◆今:デパートができ、上記がすたれ、なくなった
※アメリカではMBAホルダーがピザ配達をしている
<日本中退予防研究所の事業ドメイン>
1.事業としてやっていけるであろう分野=高等教育
・大学・短大・専門の中でも、大学が日本の頂点
⇔でも、英文科の学生でもABCが書けない場合もある
・大学には基本積立金があり、10年くらいは潰れない
・教育者は「深海魚」
2.フリーター・ニート対策が欠けている分野
・就職後:リクナビやハローワーク
・卒業後:同上
・在学中:14万人(高校生でも7万人)
<問題意識>
◆「辞めたい」の前の階段で止める
・自己認識と社会認識との違い
・ボランティアセンターなどの避難場所の設置
・入学直後が勝負
◆企業の中間管理職がキー
・社会貢献をしたいという学生が増えている
・本来は「仕事」=「社会貢献」
・それを実感できずに辞めてしまう若手が多い
◆大学とは
・本来は「大人が勉強する場」
・実際は「大人になる勉強をする場」
※ギャップ・イヤー:
1990年代からイギリスで広がった制度。
大学に進む前の一年間、ボランティア活動などの人生経験を積ませることで
正規の教育だけでは得られないものを補う期間。
<対策案>
・自分と異質な人と会う仕組み
・「違う」ことを悪としない文化の醸成
・本当の主体性のスイッチを探す ex.「そもそも、何をしたいのか?」