言葉の定義
日頃、言葉の意味を深く考えず、発話することが多いが、
辞書を引いてみると、一つ一つの単語に、その意味する世界が広がっている。一回の発話の中の一つの単語ごとに説明していったら、相当な労力だろう。しかし、人間は、その発話の内容を説明なしで、理解できてしまう。文章、文、文節、単語のどのレベルでも、母国語ならば、ニュアンスの違いまで。そういうことを考えた時、私は人間が言葉を駆使できる存在であることをすごいと思う。
前置きが長くなったが、
言葉の定義とは、言葉の意味を限定し、その言葉以外の言葉で、その言葉を説明したものである。言葉は、恣意的なもので、約束事にすぎない。そもそも定義という行為も恣意的なものにすぎない。つまり、この言葉は何でこうなんだろうと考えても、きりがないのである。確かに、語源というものがあるが、語源のもとをたどると、いったい何になるのか知らないが、約束事にすぎないのは確かだと思われる。