Thriftは「スケーラブルな言語間サービス開発」のためにFacebookにて開発されたRPCフレームワークである。これはソフトウェアスタックとコード生成エンジンを組み合わせることで、C++、C#、Java、Perl、Python、PHPおよびErlang and Rubyの言語間にて効率的かつシームレスに動作するサービスを開発することを可能とする。
Facebookが、開発フレームワークとして自ら作成したのがThriftだ。“thrift”は「倹約」という意味で、開発コスト(労力)を最小限に抑える、というほどの意味が込められているようだ。その心は、プログラミング言語には、それぞれ向き不向きがあるので、それぞれの課題によって言語を使い分けよう、というものだ。
マーク・スリー氏はブログの中で、「RSSをC++でパースする? 退屈だね。インメモリのサーチインデックスをPHPで構築する?理解を超える!」と書き、「ある言語を使うと、他の開発言語よりも速く、簡単に、エレガントに書けるものというのがある」と指摘する。利用可能なライブラリの種類や機能、性能にも言語ごとに違いがある。それぞれの言語やライブラリが持つ機能的な制限や、使いづらさにイライラするよりも、その課題に適したツールを使いたい――、それがThriftを開発した動機だという。急激なサイトの成長はシンプルなLAMPのアプローチでは対応できなかった、とホワイトペーパーで述べている。
関西大学総合情報学部2007年卒。 卒業後「非同期」「主観事典」をテーマにした会社設立。パンデイロやvimなどの打楽器が好き。 Backbone.js 千利休 木村蒹葭堂