カヤックでは創業から様々な試行錯誤をしながらチャレンジしています。むしろ2つの形態があるからこそ、そのシナジーを引き出せるようになりました。
いい受託は楽しい
それに対して僕は、
「確かに改善案はもっともですね。僕も使い易くなると思います。しかし、今までのやり取りの感じだとクライアントはその分の工数追加を認めないでしょう。」
と答えました。
そしてその後凄く落ち込みました。
会社を存続させるためには受託といった選択肢もあったんですが、國光さんは「やらん」と。なんとかなるだろう、と思わせてくれた。あの頃はハラハラドキドキしていましたね。
受託で稼いだお金で面白い事をする。面白い事をする為に受託で稼ぐ。取れる所から取る。嫌いな発想。自分らがやりたい事表現したい事でどう金を稼ぐかを考えるべき。そこで稼げてない内はでかい顔しちゃ駄目なんだ。考え抜いてない。受託が駄目だって言ってるんじゃないよ。やるならそこに徹するべき。
明確な目的のために作られ、常に改善され、価値を生み出す。私はそのような美しいソフトウェアに奉仕したいと思っていますが、果たしてその文脈に受託開発というものがどの程度当てはまるのかわからなくなってしまった。実際に作ったものがどの程度の価値を生むかによらず、期限までに決められたものを作ることで収入が得られる構造においては、美しいソフトウェアを作るモチベーションを保つことはとても難しい。
最近WEBのシステム開発のお仕事が増えてきているのですが、どうも寝不足が続いています。お客様のサイトを作らせて頂くということで力を入れるのは当然なのですが、プログラミング仕事が寝不足になりがちな理由が何かあるのではないかと考えました。それで思ったのですが、プログラムやホームページ作成というのは、理想の世界を作り出せてしまうことが原因なのではないかと思いました。
受託とサービスが両立しないのは、今月の売上と将来の売り上げを一つの部屋で二つの部署を両立するのが難しいから。適切にビジョンを共有しないと製造業がネット対応できないのと同じ論理で苦労する。
Web業界もそこまでバラ色で受託一切なしかというとそんなことはなく、自社サービスだけで収益を上げるのは本当に難しく、自社サービスの立ち上げに奮闘しながらも、実際には受託で収益を上げている、という会社が多いのが実情、ということだった。
関西大学総合情報学部2007年卒。 卒業後「非同期」「主観事典」をテーマにした会社設立。パンデイロやvimなどの打楽器が好き。 Backbone.js 千利休 木村蒹葭堂