開発者なら誰しも一度は「あー、もう全部捨てて一から作り直したい!」と叫んだ経験があるだろう。
その選択が正しいことも勿論あるのだが、多くの場合、それは期待しているほどの「銀の弾丸」ではない。作り直すうちに、結局過去と同じような道を辿り、過去と似たような問題が発生し、時間とコストだけかかってだいたい元と同じ程度にしがらみを抱えたコードが完成する。そしてその間は、外から見るとただの停滞期間だ。重要なのはしがらみを捨て去ることではない。そのしがらみをいかに受け止められるかだ。
はてなブックマークはフルスクラッチで書き直しましたが、その判断は正しかったと思ってます。クックパッドもフルスクラッチで書き直されましたが、それがなかった僕入社してなかったでしょう。
関西大学総合情報学部2007年卒。 卒業後「非同期」「主観事典」をテーマにした会社設立。パンデイロやvimなどの打楽器が好き。 Backbone.js 千利休 木村蒹葭堂