貿易収支
・英:Trade Balance
・「経常収支」の構成要素の一つである。
・「輸出」と「輸入」の差額である。
・「輸出」>「輸入」の時、「貿易収支」は黒字となる。
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中長期的傾向
・一貫して「輸出」が「輸入」を上回っている。
・「輸出」も「輸入」も中長期的に増加傾向にある。つまり中長期的に「グローバル化」が進行している。
2003年以降の傾向
・2003年以降、「輸出」も「輸入」も急激に金額が増加した。「グローバル化」が急激に進行した。
・円高が定着した1985年以降のボトム1987年と比較すると、「輸出」のピーク2007年は2.45倍、「輸入」のピーク2008年は3.80倍に増えた。
・2003年から2008年にかけての国内生産の増加は「輸出」に振り向けられ、内需が拡大したわけではなかった。
・2003年から2008年にかけて「輸入」が急激に増えた増えた。景気が上向いていたにも関わらず、海外の低価格製品の流入により、消費者物価指数は上がらなかった(デフレ)。
・「輸出」は2007年にピークアウトし、2009年は2007年対比64%で2002-2003年の水準である。「輸入」もほぼ同水準である。
2009年以降(2008年以前と異なる点)
・円高になった。$=120円水準から$=90円前後の水準になった。
・「輸出」しづらくなり「輸入」しやすくなった。
2010年以降の予測(円高状況が続くという前提)
・製造業は、「輸出」の代わりに「海外生産」を進める。製造業の国内雇用は減少する。
・「輸入」数が増え、デフレに拍車がかかる。
・1990年から1995年の間の輸出・輸入の停滞時期は、バブル崩壊も原因であるが、円高も進行していた。1990年=2008年と考えれば、1990年代前半の停滞期と現在とは、バブル崩壊と円高の同時進行という点で酷似している。
じゃどうすればよいの?
・非製造業(サービス業・農業)への投資、雇用機会の拡大。補助金を与えるのではなく、投資促進策・規制緩和が必要。
・付加価値の高い商品・サービスの開発。たとえば、日本の「いちご」は中国でも売れる。
・国内はあきらめ、海外で稼げる企業・人になる。できれば、サービスや農業でも海外で稼げるようになるとよい。ユニクロは海外でも稼ぎつつある。