人間や人間以外の動物の行動には、それをさせる原因があるのであり、行動分析学はその原因を解明し、行動に関する法則を見いだそうとする科学なのである。出典:『行動分析学入門』
行動分析学を一般の人が正しく理解することは、簡単なようで難しいことのようである。どうもそれは、原因と結果を考えるときの時間の流れが、通常のわれわれの生活で考えるモノの見方と「真逆」だからであろう。出典:『メリットの法則』
そもそも、自分も含めて、ある人が行儀がいいとか悪いとか、意志が強いとか弱いとか、やる気があるとかないとか、引っ込み思案なのか度胸があるのか、ということがなぜわかるのかを考えてみたい。禁煙を決意しながらタバコに手が伸びてしまうのは、意志が弱いからだった。では、なぜ、その人の意志は弱いといえるのだろうか。それはタバコをやめようと思っているのにやめられないからである。どこか変ではないか。
おかしい理由は2つある。タバコをやめられないことと意志が弱いこととが循環論に陥っていることが1つ。もう1つは、意志が弱いというのは、タバコを吸う原因ではなく、禁煙を決意したのにタバコを吸っていることを別の言葉で言い換えたにすぎないのである。
「意志」や「やる気」や「性格」は行動に対してはられたラベルであり、実体はそれが指し示す行動と同じであるから、これらが行動を説明する原因ではないのである。(中略) 行動にラベルをはる時、多くの場合、人は無意識のうちに「こころ」を措定し、その「こころ」が問題行動を引き起こしていると考えてしまう。出典:『行動分析学入門』
行動随伴性:行動の原因を分析する枠組みで、高等とその直後の状況の変化との関係をさす出典:『行動分析学入門』
行動と、行動の直前と直後との三つの箱で、一つの行動をとらえていく方法がある。これは専門用語で、「行動随伴性」と呼ばれるものである。出典:『メリットの法則』
行動分析学の応用領域で、現在に至るまでもっとも花開いたのは障害児教育の分野であるが、言葉に遅れがあったり言葉が話せなかったりする子供たちに対して、いかにコミュニケーションを獲得させるかは、社会が要請する重大事の一つである。行動分析学的言語観が、発達障害児や自閉症児の言語獲得にいかに貢献してきたかの例をあげると、国の内外を問わず枚挙にいとまがない。出典:『行動分析学入門』
出現 | 消失 | |
好子 | 強化 | 弱化 |
嫌子 | 弱化 | 強化 |
好子は行動が起きてから長くても60秒以内に出現していなければ効果がない。だからダイエットは簡単ではないのである。出典:『メリットの法則』
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