エロティック・キャピタル
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同書によると、エロティック・キャピタルとは、
・エコノミック・キャピタル(経済的資産)
・カルチャー・キャピタル(ヒューマン・キャピタル):学歴、スキル、職歴など
・ソーシャル・キャピタル:人脈(社会的ネットワーク)・人間関係(関係性)
とならぶ個人資産とのこと。男性・女性ともにあるが、需要と供給の法則により、女性のエロティック・キャピタルのほうが価値が高くなる。通常、ネガティブに捉えられるが、同書では肯定的にとらえるべきだと主張している。セクシュアリティより広義に捉えている。
元々、女性のエロティック・キャピタルを否定的に捉え、価値を貶めたのは、アングロサクソンの敬虔なキリスト教徒(ピューリタン)、男性優位主義者、フェミニストだと言う。一方、フランスなどのラテン系はそこまで否定的ではない。
エロティック・キャピタルの7要素
・美しさ
・セックスアピール
・対人スキル
・生き生きと輝いていること(笑顔など)
・社会的な自己演出力
・セクシュアリティーそのもの
・女性の出産能力
エロティック・キャピタルを肯定的に捉えている職業
・キャビンアテンダント:日本やアジアでは女性であることを肯定的に捉えた職業だが、欧米では必ずしもそうなっていない。
・女性アイドル:AKB48のような女性アイドルグループは、アングロサクソンの価値観とは相容れないに違いない。
エロティック・キャピタルが有効活用されていない職業
・福祉や介護:女性が従事することが多いが、本書は女性の対人スキルを過小評価していると指摘している。