知識ネットワーク
情報と知識
知識とは情報をノードとした複雑ネットワークである。
たとえば・・・
一切日本語を知らない外国人を想定し、「鳥」という単語(情報)について説明する※1。
日本語を一切知らなければ、「鳥」という単語は意味をなさない。「TORI」という音としか認識されない。つまり、一切日本語を知らない外国人には「鳥」は知識ではない。
「鳥」には、「鳩」、「鷹」、「鷲」、「雀」など、多種多様な種類がある。また鳥は「動物」の一種である。もっと厳密に言えば「脊椎動物」の一種である。鳥はほかの脊椎動物と同じく、「頭」、「胴体」、「足」などから構成されるが、特徴的なのは、「手」ではなく「羽」を持つこと、「くちばし」を持つことである。羽により「飛ぶ」ことができる。鳥は「巣」で「卵」を産む。親は卵を温め、卵から孵った「雛」を育てる。
つまり「鳥」という情報は、これらの情報と繋がる(ネットワーク化する)ことによって、初めて知識となる。
知識は単独では存在しえない。情報のネットワークこそが知識である。
知識ネットワークとWiki
線をリンク、ノードをページに置き換えれば、Wikiは知識ネットワークと言える。
脚注
※1 ドラッカーは、「CAT」で情報と知識の区別を説明している。