cAMP
環状AMP:小分子細胞仲介物質
基本
・細胞膜に結合したアデニル酸還元酵素によってATPから合成され、cAMPホスホジエステラーゼによってすばやく分解されつづける[cAMP→アデノシン5'-一リン酸]。
機能
・原核および動物細胞すべてで小分子細胞内仲介物質として働く。
・普段の濃度は10^-7M
・濃度は細胞外シグナルによって数秒以内に20倍以上増加する。
合成
・アデニル酸環化酵素(細胞膜に結合している)
分解
・cAMPホスホジエステラーゼ
仲介物質
・cAMPの作用のほとんどは、cAMP依存タンパクキナーゼ[cyclic-amp-dependent protein kinase:PKA:Aキナーゼ]が仲介する。
cAMPの関与する反応例
・アドレナリン→アデニレートシクラーゼ活性→アデニレートシクラーゼ→cAMP合成
・cAMP→タンパクキナーゼ活性化→タンパクキナーゼ→脱リン酸化ホスホリラーゼキナーゼのリン酸化→リン酸化型ホスホリラーゼキナーゼ→ホスホリラーゼbのリン酸化(活性型)→ホスホリラーゼa→グリコーゲンのリン酸化→グルコース7リン酸→Glc