もの的なイメージの綜合が、その背後から純粋なことの世界をはっきりと感じとらせてくれる。純粋なことの世界が、俳句の音声と重なった沈黙の声として、われわれの間近ではっきりと聞き取れるのである。 木村 敏「時間と自己」p23