名寄せ
名寄せというのは、あるアカウントが他のアカウントと同じかどうかを調べてひとくくりにする事を言う。
例えば、A銀行とB銀行が合併したとき、ある口座が他の口座と同一人物のものかどうかを調べなければならない。なぜなら預金保険機構が保証するのは「一人当たり」一千万だからである。
そのために、名前や電話番号、勤務先等の情報をもとにして同一人物らしい口座を特定していく。
一見簡単なようだが、名前は結婚すれば変わるし、電話番号も引越しで変わってしまう。9割は同定できるが、残りの一割が大変なのである。
銀行や生保のシステム屋さんが大量の名寄せで相当苦労しているのを知っているので、年金記録5千万件の名寄せを「1年でやる」と時の総理が言ったとき、もう直感的に「絶対不可能だ」と思ったものだ。